受験勉強や定期試験の勉強をしている際に、文章を読んでいて気がついたらボーッとして頭に情報が入ってこず、さらに時間だけが過ぎてしまっている経験は誰にでもあると思います。今回は暗記系科目の参考書や問題集の解説を読む際に大学受験時代から現在に至るまで私が行っている方法を公開します。
勉強の序盤から紙に書きまくるのはNG
「暗記 = 紙に書く」という動作は常識的な勉強法に感じると思いますが、それは時間のロスです。まずは書かなければ覚えられないという迷信を捨てることから始めましょう。もし書かないと覚えられないなら日常生活も送ることすらままならないでしょう。アナタは難解な言語の日本語をペラペラと話すことができ、さらに新情報も聞くだけでモノにできているはずです。
日常生活で慣れないことをした時には、「まぁ何回かやったら慣れるだろう」と思って、いちいち紙に書いて覚えないですね。それと同じことです。
少し、倫理の内容を例に挙げてみます。内容はウィキペディアなので本当に覚える必要ないですよ。わざと大多数の人が興味が湧かなさそうな文章にしてみました。興味がなくても覚えなくてはならないのは受験にありがちなので。
ソクラテスの思想は、自然哲学者たちにみられるような唯物論的な革新的なものではなく、「神のみぞ知る」という彼の決まり文句からからも分かるように、むしろ神々への崇敬と人間の知性の限界(不可知論)を前提とする、極めて伝統的・保守的な部類のものだと言える。「はかない人間ごときが世界の根源・究極生を知ることなどなく、神々のみがそれを知る、人間はその身の丈に合わせて節度を持って生きるべき」という当時の伝統的な考え方の延長線上に彼の思想はある。・・・・・・
普通に読めば30秒です。試してませんが、書いてたら5分はかかりますね。
こんな短い文章の1週目で数分も違うのですよ。大学受験の範囲を考えると、いちいち書いてたら全範囲を網羅的に勉強し、完成度を上げることは難しくなります。指も痛くなります。計算が必要な科目に指は温存しておきましょう。
勉強は写経ではありません。「暗記 = 紙に書く」は少なくとも新規の文章を読む際には辞めましょう。
マーカーで線を引きながら読み進める
黙読でサラッと読んでしまって、しっかり読んだつもりでも無意識に文章を読み飛ばしてしまっていることもあります。復習や調べ物で参考書を開いても、「こんなこと書いてあったっけ?」ということを私は何回も経験しました。「そういえば書いてあった」とかではなくて、「読んだ記憶がございません。」というレベルの話です。
それを防止するためにオススメな方法はズバリ、線を引きまくることです。
他人がみて、「全部に線引いてない?」って笑われてもいいので、少しでも大事だと思うところには線を引きます。
2回目以降は線を引いたところを読むのですから、線を引いていないところは2度と目にすることがないという覚悟で引いていきますので、とりあえず迷ったら線を引きます。
友達に目撃されたら、「線を引かないと寝てしまうから取り敢えず引いてるだけだ。」とでも言えばいいです。だって本当にその通りだから。
線を引く際のルール
線を引く際のルールは一つあります。
それは、線を引いた部分だけ読んでも、文章になっていることです。こうしないと、復習の際に読みにくいです。
単語だけに線を引いても、単語だけでは2回目、3回目に読み進めにくいです。結局文章も読み直すことになり、線を引いていないために厳選されていない文章を読む羽目になります。これではまた1回目と同じ労力が必要になります。
1回目でしっかり線を引いて、線を引いたところだけを読んでも文章になるようにしておくと、2回目以降には何も考えずに厳選された文章を集中して読めます。その際にもいつでも線を引けるように違う色のペンを持っておきます。
音読する
線が引きおわったら音読してもいいでしょう。
音読に関しては別の記事でも後に詳しく述べるようにします。
ここでもルールがあります。せっかく音読するならスマホに録音するようにしてください。
メリットは3つあります。
①音読すると、文章を飛ばして読むことはない。
②音読は視覚だけでなく聴覚にも働きかけ、より効率が高いです。人間の五感のうち2つも使えます。
③通学時間や通勤時間に聞くと、ものすごい回数の復習が可能です。スピード調整ができるアプリを使い、1.5倍速くらいがオススメです。
自分の勉強スタイルが定まっていない人は取り敢えず真似してみてください。
定期テストは範囲が受験と違ってかなり限定されているので実験にはもってこいですね。
浪人生、再受験生もまずは分野を絞ってやってみてください。
ちなみに、私はiRecorderというiPhoneアプリを使用しています。探せばもっといいのがあるかもしれませんね。