大学受験に限らず、試験勉強のほぼ全部にいえることがあります。
それはズバリ以下の2つです。これしかありません。これが試験の極意です。
- ヤマを張らずに試験の範囲の全てを網羅して勉強すること
- 徹底的に復習を繰り返すこと
この2つを意識して勉強しないと、時間の無駄です。これら2つを無視してやりたい勉強だけをすると、試験本番に大変なことになります。
試験は突破しないと全く意味がないため、徹底的に不安要素を排除しなければなりません。
1. ヤマを張らずに試験の範囲の全てを網羅して勉強すること。
上記は当たり前ですが、ちゃんと文字で読んで認識してもらうために記述します。
まず、全ての試験というのは突破するためにあり、落ちるための試験は存在しません。
特に大学受験は年に1回しかチャンスがなく、不合格になると諦めるか、さらに1年かけて再チャレンジするしかありません。
ヤマを張るということは、試験本番に賭けを行うようなものです。大袈裟に言えば、人生を棒に振る可能性もあります。100点狙いに行ってやっと90点や80点をとれるのです。80点を狙いに行けば70点60点が関の山でしょう。
特に大学受験では最初の1問が解けないと芋ずる式に全部解けないようになっているタイプの問題が多く見かけられます。逆に1問目が解けたら、流れに乗ってそこそこ戦えることが多いです。範囲に強弱はあっても無はダメです。絶対NGです。
このブログの趣旨・目標は「偏差値40台から国公立大学医学部の合格レベルに達すること」です。
そのレベルになれば早稲田大学や慶應大学に入ることも東大や京大を視野にいれることも可能でしょう。別に医者になる必要はないのですから。
では、手始めにどんな問題集で勉強すればいいのか、それは基本的なことが網羅的に書かれていて、解説が詳しいものです。実況中継シリーズなどはスパイスとしては良いですが、網羅されていません。補助にはいいでしょう。
また、身の丈にあっていない標準的なレベルの問題集も初期には必要ありません。大学受験において、「標準」というのは「入試標準」レベルの略であり、いきなり試験問題を解き始めるようなものです。
焦らなくていいです。急がば回れです。というか急いで基本問題を解いてください。標準問題というのは基本問題をいくつか組み合わせたものなので、基本問題がしっかりしていれば、次のステップとして標準問題に慣れるための段階に進めばいいです。標準問題はそんなに量がないです。
基本問題を網羅的に解いていくのは覚悟がいりますよ!根性ですね。
2. 徹底的に復習を繰り返すこと
優等生的な勉強とは、「予習・復習」だと思い浮かべる人は多いと思います。
残念、違います。
ここでは自力で問題集を解いていくため、まず予習が存在しません。予習というのは授業を受ける前にやることです。予習して無駄なわけではありませんが、その分の労力を前回、前々回の復習に回す方が効率的です。授業には意味があります。復習するならばね。
よって、ここでいう勉強とは「1回目、復習、復習、復習、、、、」です。
復習は多ければいいです。受験勉強の後半は復習地獄です。地頭が良いとか悪いとかは関係ありません。誰でも忘れます。忘れない方が異常なので、忘れるアナタは正常です。忘れるアナタは正常なんです。
ここでヘルマン・エビングハウスという心理学者の忘却曲線というのがあります。ご存知の方も多いと思います。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/忘却曲線
グラフの縦軸は記憶、横軸は日数です。
1回目の記憶は4日も経てばほとんど覚えていませんが、翌日にもう1回覚えなおせば忘れ方が緩やかになります。
さらに3日目にさらに覚えなおせばさらに緩やかなカーブになり、数回繰り返すと定着しています。
これがこんなに有名なのは、皆んなが忘れるからです。先ほども言いましたが、忘れるアナタは正常です。
重要な補足をしておきます。この実験結果は意味のない文字記号を覚えさせたので、実際の受験勉強では意味のある体系的な知識であるため、こんなに毎日復習せずとももっとゆっくり忘れます。毎日同じ範囲を復習してたら全範囲の網羅的な勉強が終わりませんもんね。科目によりますが、試験までに5回ほどできれば上々です。もちろん5回と言わず、覚えるまでです。
1つの問題集をやり終えた時、ものすごい達成感ですが、復習が待っています。ここで新しい問題集を買うか、1つの問題集をボロボロにするかで運命が分かれます。もちろん、ボロボロになるまで復習してください。
ただし、安心してくだい。復習って1回目に比べるとめっちゃ早いですよ。復習からがボーナスステージです。そして解ける問題が多いので気分も楽です。勉強が楽しくなってくる段階です。
突然ですが問題です。
[問題] あなたが数学IA IIB IIICの勉強を始める時、どのような勉強スケジュールでいきますか?
① とりあえず数学IA IIB IIICを1回終わらせて、復習に挑む。
② 数学IAを終わらせて、復習に挑みつつ、IIBの1回目を行う。
③ 数学Iを終わらせて復習に挑みつつ、Aの1回目を行う。
④ 数学Iの各分野ごとに復習に挑みつつ、次の分野の1回目を行う。
明確な答えはありませんが、少なくとも間違いは①でしょうね。IA IIB IIIC全部やってたら何ヶ月後に復習するんでしょうか?とっくに初めの分野は忘れていますよね。当たり前。正常です。
話は変わりますが、医学部や東大京大にいくには、1年2年は最低でも毎日6-8時間は勉強しないといけませんが、この理由は実はココにあります。忘れるから復習に没頭しなければならず、しかも英数国理社の勉強をしないといけない。特に主力は英数理ですが。
なので、まとまった時間を勉強に当てなければ、先に進むと復習の間隔がどんどん先延ばしされ忘れます。もしくは、復習ばっかりしていては先に進めません。復習しつつ先に進み、他の教科も勉強するには勉強量が必要です。
毎日4時間勉強する人と、毎日8時間勉強する人では勉強効率は単に2倍ではなく、3倍4倍になります。
ちなみに私は、数学に関しては③と④タイプでした。いつか後述しますが、理科に関しては②タイプでした。
まぁ、実感するのが一番早いです。実験がてら数学の1分野を3,4回やってみてください。実験ですので先に進まず、2次関数でも三角比でもどこでもいいので、1分野だけ3,4回やってみてください。
網羅的な問題集をやれといったのは、復習も容易になるからです。
問題集の数が多いと復習の管理が大変です。頻繁に書店に通って問題集マニアにならないようにしてくださいね。
以上です。